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研究が上手く進まなくて不安になったり、成果が出ずに落ち込んでいる方もいるかもしれませんね。この記事では、研究が上手くいかない修士学生が就職活動にどのような影響を受けるかについて紹介します。また、そのような研究成果がしょぼい時の就活戦略についても解説します。
研究成果がしょぼい時の就活戦略
研究成果がしょぼい大学院生が就活で失敗する原因は、あらかじめ知っておけば避けられる問題ばかりです。以下に、就活に失敗しないための重要な4つの対策を解説します。
- 博士課程に進まない場合は、就活を優先することを考える
- 専門分野以外の業界・企業にもエントリーすることを検討する
- 院卒の強みを意識して、就活に取り組むことを心がける
- 自己分析や模擬面接など、事前準備をしっかり行うことが大切です。
1. 博士課程に進まない場合は、就活を優先することを考える
大学院生は、博士後期課程に進まないことを決めた場合、すぐに就活を優先することが重要です。
大学院の就活は、1年生の夏から始まることもあるため、早めに準備を始めることが必要です。もし就職か進学かを決められない場合でも、少なくとも業界研究を始めることができます。就職に興味がある業界や企業のセミナーや夏のインターンシップに参加することで、就活に向けた意識を高めることができます。
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また、研究室のメンバーに就職の意思を伝えることも重要です。教授や指導教官が協力してくれる可能性がありますし、教授の人脈を通じて推薦してもらえることもあります。しかし、研究への取り組みや素行が良いことが前提条件です。
2. 専門分野以外の業界・企業にもエントリーすることを検討する
就職活動において、基本的な考え方は「多角的に、多数に応募すること」です。就職活動には「慣れ」があり、書類選考や面接に対するクオリティは経験によって向上します。志望度が低い企業の場合、リラックスして選考に臨むことができるため、第一志望の選考に向けた練習にもなります。
自分が興味のない業界や企業でも、思わぬところで理想に近づくかもしれないため、積極的に応募することが重要です。一般に有名な企業やブランドはごく一部であり、技術やノウハウを持った企業や安定した経営の企業は数多く存在します。
また、志望する業界の採用スケジュールが遅い場合、別の業界で内定を取っておくことも戦略の一つです。もしも内定を取っていても、気持ちに余裕を持って選考に臨むことができます。
専攻と異なる業界が分からない私は、「JobSpring」を利用して、「活躍できそうな」企業を3から4社紹介してもらいました。
一般的に、就職活動におけるプレエントリー数は就活生一人当たり平均30~40社と言われています。研究のスケジュールと調整しながら、可能な限り多くの企業に応募することをお勧めします。
3. 院卒の強みを意識して、就活に取り組むことを心がける
理系の大学院卒の強みは、実際に手を動かし経験を積んできた実務的な研究経験です。
大学院での研究活動は、仮説を立て、検証し、結果を得るまでの過程を経験することで、論理的思考力や問題解決力、科学的な見方や考え方、PDCAサイクル、調査やヒアリングの能力を身に付けます。
また、コミュニケーション能力も社会の一員として研究室のコミュニティや社会人との共同研究などで養われます。
これらの能力は、自分の研究分野に関連する業種業界や研究開発職だけでなく、コンサルティング、データ解析、生産技術、品質管理、システムエンジニアなど多岐にわたる職種で活かすことができます。視野を広げ、自分自身の可能性を広げることが大切です。
4. 自己分析や模擬面接など、事前準備をしっかり行うことが大切です。
就活を始める前に、自己分析をすることが重要です。大学院生は研究に忙しく、就活にも限られた時間しか割けないことが多いため、進路方針を変更してしまうことは避けるべきです。
「自己分析」を通じて、自分が何をしたいのか、どの業界に進みたいのかを明確にすることで、就職活動の目標を設定することができます。これによって、無駄な時間を過ごさずに、より効率的に就活を進めることができるでしょう。
面接では緊張や制限時間のため、自分のアピールしたい内容をきちんと伝えることが難しい場合があります。そのため、友人や知人に模擬面接をお願いして練習することが大切です。
最近はオンライン面接も一般的になってきているので、対面の場合とは異なるマナーや準備も必要になります。オンライン面接にも慣れておくことをおすすめします。
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研究成果がしょぼい原因
研究が上手く進まない原因として、以下のことが考えられます。
- 研究テーマが難しすぎる場合
- 作業量が少ない場合
- 周りにアドバイスを求めない場合
1. 研究テーマが難しすぎる場合
研究テーマは研究を進める上で非常に重要な役割を果たします。研究テーマを選ぶ際には、以下のような点に注意する必要があります。
まず、自分が関心を持っている分野かどうかを確認することが大切です。自分が本当に興味を持っている分野であれば、長期間にわたって研究を続けることができます。
次に、その分野において未解決の問題や、改善が必要な課題を見つけることが重要です。テーマが新しい発見や知見を得ることができるものであれば、将来的に論文としてまとめることができ、自己成長にもつながります。
また、テーマが誰かの研究と重複していないかどうかを確認することも重要です。同じようなテーマで研究を進めても、新たな発見や知見を得ることが難しく、研究成果が得られにくくなります。
研究テーマの選定にあたっては、教授や先輩たちと相談することも大切です。彼らの経験や知識を借りることで、自分自身が見逃していた視点や課題に気づくことができます。
しかし、研究テーマを選ぶ際には、難易度が高すぎたり、データ取得が困難であったりすることもあります。このような場合には、別のテーマを検討することも必要です。
2. 作業量が少ない場合
研究成果が出ない原因として、作業量が少ないことが挙げられます。作業量が少ないと、必要なデータや情報を収集できず、研究が進まなくなってしまいます。以下に、具体的な作業量の不足に関する問題点をいくつか挙げます。
まず、論文の読み込みが少ない場合があります。研究に必要な知識や理論を把握するために、関連する先行研究や専門書を読み込むことが必要です。これによって、研究の方向性を確認し、有効な手法を選択することができます。
また、実験回数が少ない場合もあります。実験は何度も繰り返すことで、結果の信頼性を高める必要があります。実験回数が少ないと、偶然の要素が結果に反映されやすく、正確なデータを得ることができません。
さらに、時間をかけたデータの分析や整理が不十分な場合もあります。データを分析し、傾向やパターンを把握することで、研究の成果を得ることができます。しかし、十分な時間をかけずに分析を急いだり、データを整理せずに放置してしまったりすると、有用な情報を見逃してしまう可能性があります。
以上のように、作業量が少ないことが研究成果が出ない原因の一つであることが分かりました。作業量が不足している場合には、時間をかけてコツコツと研究を進めることが必要です。
3. 周りにアドバイスを求めない場合
自分の殻に閉じこもって他人の意見を聞かないと、研究は進みません。研究には、自分が持つ知識や考えにとどまらず、多様な視点やアイデアが必要です。そのため、教授や先輩のアドバイスを積極的に聞くことが大切です。
研究室での打ち合わせやプレゼンテーションでは、自分の研究に関する意見や批判を受けることがあります。その際、相手の意見に反発するのではなく、まずは受け入れる姿勢を持つことが重要です。自分の研究にとって有益なアドバイスや指摘もあるかもしれません。
また、教授や先輩だけでなく、同じ分野の研究者や学会での発表など、外部の意見を取り入れることも研究の質を高めることができます。自分だけのアイデアや視点にこだわりすぎず、多様な情報を取り入れることで、研究の幅や深さが広がることもあります。
就活に失敗しがちな修士学生の特徴
理系の人材採用に関わる経験から、就活に失敗しやすい理系大学院生の特徴について解説します。これらに当てはまることがある場合、対策を早めに行うことが必要です。
- 研究と就職活動のバランスが悪い
- 特定の業界、分野、職種にこだわりすぎている
- 大学生と同じ就職活動をしている ・修士号のブランド価値に頼り、就職活動を甘く見ている
1. 研究と就職活動のバランスが悪い
就職活動と卒業研究は、しばしば多忙な期間が重なってしまいます。研究に専念する生活では、教授や研究員から研究の成果を期待されるため、学会やゼミ発表を優先する人が多いでしょう。
しかし、就職活動のスケジュール感を理解していないまま、就職活動を始めるのが遅れることは大きなマイナスになります。また、同じ研究室の同期が少ない場合は、就職活動のピークに乗り遅れる可能性もあるかもしれません。
大学院生で、早期就職セミナーやインターンシップの機会を逃す人も多いです。
2. 特定の業界、分野、職種にこだわりすぎている
大学院生は、専門分野や経験を活かすことが大切ですが、あまりにもこだわりが強すぎると就職のチャンスを逃すことがあります。自分の志望業界だけに絞り込むと、関連企業の選考を見落としてしまい、志望先が見つからなくなる場合もあります。
また、研究職以外の仕事に対して消極的な理系大学院生もいるため、自分の理想像にとらわれず、幅広く就活を行うことが大切です
3. 大学生と同じ就職活動をしている ・修士号のブランド価値に頼り、就職活動を甘く見ている
理系大学院生が就職活動で成功するためには、「理系」だけでなく「院卒」としてのスキルや経験をアピールすることが重要です。
学部卒と比べて期待される能力が高いため、自分がどのようなスキルや経験を積んできたか、具体的な強みを示すことが求められます。単に「理系の知識を活かせる」というだけでは不十分で、研究で培ったスキルや、就職活動以外での活動経験など、自己分析をしっかりと行い、アピールポイントを見つけ出すことが必要です。
大学院生は就職に有利であることは事実ですが、競争が激しいということを忘れてはいけません。大学の名前や理系ブランドで優位に立てても、それだけでは内定を獲得することはできません。
自分という商品を売り込む営業活動として、自分の強みを伝えることが大切です。また、企業によっては、大学院卒は頭でっかちで実務につながらないとみなす場合があるため、地道な取り組みをPRすることも重要です。