毎年製薬会社の売上高ランキングが公表されています。
しかし、各年度を比較しても順位についての大きな変動はなく、各企業の成長などの様子が分かりにくいと思います。
本記事では、2019年最新の製薬会社の売上高ランキングを紹介し、さらに2014年度から2018年度の各企業の売上高の推移をまとめて、数年にわたる成長度合いを可視化しました。
製薬業界を見ている方の企業選びの目安になれば幸いです。
2019年最新の製薬会社の売上高ランキング
まず、製薬会社のランキングをまとめました。
【2019年最新】主要製薬会社の売上高ランキング
売上高(百万円) | 成長率(%) | ||
1 | 武田薬品工業 | 2,097,224 | 18.5 |
2 | アステラス製薬 | 1,306,348 | 0.5 |
3 | 大塚HD | 1,291,981 | 4.2 |
4 | 第一三共 | 929,717 | -3.2 |
5 | エーザイ | 642,834 | 7.1 |
6 | 中外製薬 | 579,787 | 8.5 |
7 | 大日本住友製薬 | 459,267 | -1.6 |
8 | 田辺三菱製薬 | 424,767 | -2.1 |
9 | 塩野義製薬 | 363,721 | 5.5 |
10 | 協和発酵キリン | 346,531 | -1.9 |
11 | 小野薬品工業 | 288,634 | 10.2 |
12 | 大正製薬HD | 261,551 | -6.6 |
13 | 参天製薬 | 234,026 | 4.0 |
14 | 明治HD(医薬品) | 198,600 | 17.9 |
15 | 沢井製薬 | 184,341 | 9.7 |
16 | 日医工 | 166,592 | 1.1 |
17 | 帝人(ヘルスケア) | 157,500 | 1.4 |
18 | 久光製薬 | 143,408 | -3.4 |
19 | 旭化成(医薬・医療) | 135500 | -0.1 |
20 | ツムラ | 120,906 | 2.6 |
21 | 日本新薬 | 114,716 | 13.1 |
22 | 日本たばこ産業(医療) | 113992 | 8.9 |
23 | キョーリンHD | 113,620 | 2.7 |
24 | 持田製薬 | 109,643 | 2.7 |
25 | 東和薬品 | 105,104 | 12.5 |
26 | 科研製薬 | 94,165 | -4.3 |
27 | キッセイ薬品工業 | 72,297 | -2.3 |
28 | 鳥居薬品 | 62,551 | -2.5 |
29 | ゼリア薬品工業 | 61,831 | -4.2 |
30 | スズケン(医薬品製造) | 47030 | -10.0 |
31 | あすか製薬 | 46,706 | -4.6 |
32 | 日本化薬(医薬) | 46231 | -2.7 |
33 | 扶桑薬品工業 | 46,074 | 0.4 |
34 | 富士製薬工業 | 37,909 | 7.1 |
35 | 日本ケミファ | 34,182 | -3.3 |
36 | 生化学工業 | 28,384 | -5.9 |
37 | JCRファーマ | 23,160 | 12.5 |
38 | ヤクルト(医薬品) | 21696 | -15.5 |
39 | わかもと製薬 | 10,739 | -1.5 |
上記では、2018年度の各社の売上高を示しています。
企業規模がどのくらい違うのかが分かりにくいので、以下では売上高を図で表してみました。
それでは、次に各社の売上高の推移を紹介していきます。
2016年~2019年の製薬会社の売上高の推移
IQVIAの調査によれば、14~18年の5年間の日本市場の成長率は年平均1.0%で、先進10カ国の中で最低となっていると言われていました。
一方、アメリカの5年間の年平均成長率は7.2%となっています。
引用:https://answers.ten-navi.com/pharmanews/15545/
あくまで、日本市場における成長の話であって、大手製薬会社は海外展開に力を入れていることから、売上高を伸ばしている会社もあります。
ここから、第1位~10位、11位~20位、21位~30位、31位~39位に分けて売上高の推移を紹介していきます。
売上高ランキング 第1位~10位
2014年度~2018年度で並べてみると、特に大手4社は苦戦している印象を受けた。
武田薬品は2017年度に売上高を伸ばしたが、2018年度長期収載品を武田デパに売却したため、売上高が減少した。
第一三共は、ARBのオルメサルタンの特許切れがの影響で、売上高は減少傾向を示していると考えられる。
塩野義製薬の増収は、海外などにおける抗HIV薬のロイヤリティ収入の増加が要因と考えられます。
売上高ランキング 第11位~20位
小野薬品は免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」のロイヤリティ収入が増加しており、売上高を伸ばしています。
久光製薬の売上高の減少傾向には、国内の医療用医薬品の薬価改定が影響していると考えられます。
ジェネリック医薬品メーカーである日医工・沢井製薬の売上高はここ3年間を見ても大きく増加している。
売上高ランキング 第21位~30位
日本新薬は、肺動脈性治療薬のウプトラビが売り上げに貢献しています。また、ウプトラビに関してはロイヤリティ収入もあり、大きな増収となっています。
一方で、科研製薬などは特許切れや長期収載品の改定などの影響を受け、減収傾向を示しています。
中規模の製薬会社の多くでは、売上高は維持または減収傾向にあり、日本新薬を始め海外に新薬を展開している企業において売上高を伸ばしている傾向にあります。
ジェネリック製薬である東和薬品は、日医工や沢井製薬と同様に売上高を伸ばしています。
売上高ランキング 第31位~39位
小規模の製薬会社の多くでは、売上高の増加している会社は多くないです。
JCRファーマは、時価総額も高く期待されている会社の一つであるという印象をもっています。
新薬が出たことから売上高を伸ばしています。
まとめ
2019年売上高ランキングを振り返ってみて感じたことは、海外売上比率を重視している会社ほど、売上高を伸ばしているということです。
日本市場の成長率が低いことから、売上を伸ばしている会社は海外の売上やロイヤリティ収入でその部分を補い、売上を増収させていると考えられます。



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